巌本真理(読み)イワモト マリ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「巌本真理」の解説

巌本 真理
イワモト マリ


職業
バイオリニスト

旧名・旧姓
巌本 メリー・エステル

生年月日
大正15年 1月19日

出生地
東京

経歴
母はアメリカ人。昭和7年小野アンナ師事。12年11歳で第6回音楽コンクール第1位。14年日本青年館でデビュー・リサイタル。斉藤秀雄に室内楽を学び、東京室内楽協会員。21年東京音楽学校教授、25年退任。同年渡米、21年ニューヨークのタウンホールでリサイタル。27年東響43回演奏会でシベリウス協奏曲を弾いて毎日音楽賞。40年ブラームスの室内楽作品演奏会で巌本、友田啓明のバイオリン、菅沼準二のビオラ黒沼俊夫チェロのメンバーが固定、巌本真理弦楽四重奏団を創立。42年から日本初の室内楽定期演奏会を開始、94回200曲を演奏した。

受賞
芸術選奨文部大臣賞〔昭和46年〕 毎日音楽賞〔昭和27年〕,芸術選奨〔昭和33年〕,芸術祭奨励賞〔昭和34年・38年・40年〕,毎日芸術賞〔昭和40年〕,モービル音楽賞〔昭和49年〕,サントリー音楽賞(特別賞)〔昭和54年〕 音コン・バイオリン第1位〔昭和12年〕

没年月日
昭和54年 5月11日 (1979年)

家族
祖父=巌本 善治(女学雑誌主宰),母=巌本 マーグリート(元東京教育大講師)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「巌本真理」の解説

巌本 真理
イワモト マリ

昭和期のバイオリニスト



生年
大正15(1926)年1月19日

没年
昭和54(1979)年5月11日

出生地
東京

旧姓(旧名)
巌本 メリー・エステル

主な受賞名〔年〕
音コン・バイオリン第1位〔昭和12年〕,毎日音楽賞〔昭和27年〕,芸術選奨〔昭和33年〕,芸術祭奨励賞〔昭和34年・38年・40年〕,毎日芸術賞〔昭和40年〕,芸術選奨文部大臣賞〔昭和46年〕,モービル音楽賞〔昭和49年〕,サントリー音楽賞(特別賞)〔昭和54年〕

経歴
母はアメリカ人。昭和7年小野アンナに師事。12年11歳で第6回音楽コンクール第1位。14年日本青年館でデビュー・リサイタル。斎藤秀雄に室内楽を学び、東京室内楽協会員。21年東京音楽学校教授、25年退任。同年渡米、21年ニューヨークのタウンホールでリサイタル。27年東響43回演奏会でシベリウス協奏曲を弾いて毎日音楽賞。40年ブラームスの室内楽作品演奏会で巌本、友田啓明のバイオリン、菅沼準二のビオラ、黒沼俊夫のチェロのメンバーが固定、巌本真理弦楽四重奏団を創立。42年から日本初の室内楽定期演奏会を開始、94回200曲を演奏した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「巌本真理」の意味・わかりやすい解説

巌本真理
いわもとまり
(1926―1979)

バイオリン奏者。東京生まれ。5歳より小野アンナに師事し、11歳で音楽コンクール第1位に入賞。1939年(昭和14)以後、独奏者として活躍。46~50年(昭和21~25)東京音楽学校教授。52年、東京交響楽団に客演した際のシベリウスの協奏曲の演奏により毎日音楽賞受賞。また室内楽を斎藤秀雄に学び、64年「巌本真理弦楽四重奏団」を発足させて定期演奏会を重ね、室内楽の普及発展に努めた。同団は72年芸術選奨文部大臣賞、79年サントリー特別賞などを受賞した。

[川口明子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「巌本真理」の解説

巌本真理 いわもと-まり

1926-1979 昭和時代のバイオリニスト。
大正15年1月19日生まれ。巌本善治(よしはる)の孫。小野アンナに師事,昭和12年12歳で音楽コンクール第1位。14年から独奏者として活躍。21年から25年まで東京音楽学校(現東京芸大)教授。室内楽を斎藤秀雄にまなび,39年巌本真理弦楽四重奏団を結成。日本の室内楽の発展につくした。昭和54年5月11日死去。53歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「巌本真理」の解説

巌本 真理 (いわもと まり)

生年月日:1926年1月19日
昭和時代のバイオリニスト。東京音楽学校教授
1979年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の巌本真理の言及

【バイオリン】より

…大正時代にはジンバリストEfrem Zimbalist(1889‐1985),F.クライスラー,J.ハイフェッツなどの名演奏家が多数来日し,バイオリンへの関心が高まった。しかしバイオリンが一般化したのは昭和にはいってからであり,第2次世界大戦直前の時期には諏訪根自子,巌本真理,江藤俊哉,岩淵竜太郎などの演奏家が活躍している。第2次大戦以後,演奏,製作技術は急速な進歩を遂げ,バイオリンが衰退しつつあるヨーロッパに代わって,世界各国で独奏家としてまた交響楽団の一員として活躍する日本人演奏家が増大している。…

※「巌本真理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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