日本大百科全書(ニッポニカ) 「工藤甲人」の意味・わかりやすい解説
工藤甲人
くどうこうじん
(1915―2011)
日本画家。青森県に生まれる。1934年(昭和9)に上京し、川端画学校で学んだ。1939年、第2回新美術人協会展に出品、福田豊四郎らが組織する研究会に加わり、その指導を受けた。1940年に応召、1945年に復員。1950年(昭和25)の創造美術展に入選し、翌年と1956年の新制作展で新作家賞を受賞。1964年の現代日本美術展で『地の手と目』が優秀賞を受けた。この年、新制作協会会員となり、1974年創画会の結成に加わった。1971年東京芸術大学助教授、1978年教授となり、1983年同校を退官。風景を幻想味豊かに描き、画面に心象ののぞく作風は独特である。
[原田 実・二階堂充]
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