差動装置(読み)さどうそうち

百科事典マイペディアの解説

差動装置【さどうそうち】

ディファレンシャルあるいはデフとも。2種以上の機械部品のそれぞれの運動の差または和を取り出して一つの部分を動かす装置。自動車の車軸に取りつけて,推進軸からの駆動力を両車輪に伝える差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)が代表的。これは推進軸の回転の終減速を行い,進路が曲線となるとき外側車輪を内側車輪より速く回転させる機構になっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

さどうそうち【差動装置 differential】

2種以上の機械部品のそれぞれの運動の差,または和を取り出して一つの部分を動かす装置。一般には順次にかみ合う複数個の歯車の中心を,リンクなどで固定連結した差動歯車装置differential gearを指すことが多い。一般に,この差動歯車装置の一つの歯車とリンクにそれぞれ回転を与えると,他の歯車の運動はすべて定まる。図1-aは差動歯車装置のもっとも簡単なもので,歯車a,b(歯数をそれぞれZa,Zbとする)はリンクdに回転軸を支えられ,互いにかみ合っている。

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世界大百科事典内の差動装置の言及

【自動車】より

…ステアリング装置は,1878年にA.ボレーによって車輪を方向変換させるリンク機構が考案され,その後アッカーマンおよびジャントゥがこれを左右の車輪の切れ角が変わるように改良して操縦性を高め,その基本構造は現在まで受けつがれている。差動装置はすでに1827年に考案されており,歯車式変速機は98年から使われるようになり,丸型ハンドルは1900年ころからといわれている。空気入りタイヤは1887年J.B.ダンロップによって最初自転車用として考案されたが,やがて自動車にも採用され,操縦性,安定性および乗りごこちが画期的に向上し,自動車の高速走行を可能にした(タイヤ)。…

※「差動装置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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