常観(読み)じょうかん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「常観」の解説

常観(2) じょうかん

?-1628 織豊-江戸時代前期の僧。
真言宗明経道舟橋家につかえ,後水尾(ごみずのお)天皇侍読をつとめる。34歳で出家,広隆寺慈観(じかん)に灌頂(かんじょう)をうける。のち徳川光圀(みつくに)にまねかれ,常陸(ひたち)水戸藩に滞在した。寛永5年1月21日死去。京都出身。号は自息軒。

常観(1) じょうかん

?-? 真言宗の僧。
大和(奈良県)三輪(みわ)の人。密法をおさめる。吉野山参詣の途中で母に死なれた子供をあわれんで遺骸(いがい)を野辺におくる。神は死の汚れを忌(い)むのではないかとなやむが,吉野の神は常観の慈悲を尊ぶと吉野社の巫女(みこ)にいわれ,感泣したという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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