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年金積立金 ねんきんつみたてきん

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知恵蔵の解説

年金積立金

厚生年金と国民年金の保険料のうち年金の支払いに充てられた残りの部分で、積立金として積み立てられた資金のこと。その運用益を今後の年金給付に充てることで、将来世代の負担が過大にならないようにしている。以前は、全額が旧大蔵省資金運用部に預託され統合運用されると同時に、年金福祉事業団がその一部を借り入れて市場運用していた。しかし2000年の財政投融資制度改革で、01年度に年金資金運用基金が設立され、厚生労働大臣が直接運用する仕組みになった。06年には年金積立金管理運用独立法人が創設され、法人の理事長が運用方針を決めることになった。積立金の総額は、05年度末で約150兆円。運用実績は8兆6811億円の黒字で過去最高。財政投融資資金預託分の運用実績1兆1500億円を合わせた総額は9兆8311億円だった。同独立法人の累積損益はプラス8兆4697億円で、財政状況は大きく好転した。社会保障審議会の年金資金運用分科会は03年3月、今後も株式と債券を組み合わせ分散投資が妥当との意見書を出した。財政投融資資金への預託金は08年度に全額償還される。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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世界大百科事典 第2版の解説

ねんきんつみたてきん【年金積立金】

積立方式あるいは修正積立方式による年金財政方式を採る年金制度では,制度発足後しばらくの間は保険料等の収入が給付費を上回るため,その差額が蓄積されていく。これが年金積立金である。制度発足時に設定した給付内容に変更が加えられず,年金のスライドなどのように事前に予測することのできない給付改定が行われない制度において,平準的な保険料拠出が行われている場合には,積立金は制度が完全に成熟状態に達するまで増大し続ける。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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