デジタル大辞泉
「個人年金」の意味・読み・例文・類語
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こじん‐ねんきん【個人年金】
- 〘 名詞 〙 政府の行なう公的年金や企業が従業員のために行なう企業年金に対し、個人が生命保険会社、銀行、信託銀行、証券会社、郵便局などと契約して行なう年金。個人が資金を一定期間積み立てたあと、契約の内容に応じて年金の形で受け取るもの。
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個人年金 (こじんねんきん)
あらかじめ定められた期間まで保険料を払い込み,以後一定期間または終身にわたって年金が支払われる保険で,被保険者の老後の保障を目的としている。年金額の支払われ方には定額型,逓増型の2種類があり,このほかにも配当支払方法や保険料払込方法を含めると,さまざまなタイプの個人年金が生命保険会社から販売されている。このなかには,本人が生きている限り年金が支払われる一方で,一定の保証期間が決められていて,この期間中は生死にかかわりなく年金が受け取れる方式や,医療保障とのセットで総合的な老後保障を図ったもの,あるいは保険料払込期間中は大型の死亡保障を組み合わせたもの等,さまざまなくふうが行われている。このほかに,勤労者向けには,財形制度の一環として税法上の特典のある財形年金もあり,例のない急激な高齢化社会の進展のなかで,個人保険は近年注目を集めている。
執筆者:佐々木 陽一
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個人年金
こじんねんきん
生命保険会社や金融機関に資金を払い込み、元本と利子を資金として一定の年齢に達した後、年金の形で受け取るもの。いわば自力で年金を積み立てるもので、貯蓄型や保険型、勤労者財形年金などがある。貯蓄型は一定期間だけ年金を受け取るよう仕組まれ、元利合計額と受け取り額が等しくなるように設計される。銀行、証券会社のものがこのタイプ。都市銀行の個人年金預金は一定額を10年以上積み立て、満期後に年金の形で元利払いをうける方式である。保険型は終身支払いのものが多く、長生きするほど受け取り総額は多くなる。財形年金は元本550万円までの利息は非課税となっている。
[高三啓輔]
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個人年金
こじんねんきん
老後の保障を目的とした私的年金。長期にわたって資産を運用し,その資産を一定期間あるいは終身にわたって年金方式で受け取る。貯蓄型個人年金と保険型個人年金に大別される。貯蓄型は加入者の掛け金を運用し,利息や配当金を年金にする保険で,元本温存型と元本取り崩し型がある。銀行,信託銀行,証券会社などが扱っている。保険型は,保険料と配当金を原資として年金を支給する。基本的に一生涯支給される終身年金と一定期間だけ受け取れる確定年金があり,ほかの医療保障保険などを特約で組み合わせることができる。ただし種類により,早期に死亡した場合,払い込み保険料より少ない年金しか受け取れないことがある。生命保険会社,損害保険会社などが扱っている。貯蓄型,保険型とも毎年の受け取り額が加入時から定まっている定額型と毎年か数年ごとに一定の割合で増加する逓増型がある。年金保険料の支払い方法は積立型と一括払込型がある。
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個人年金【こじんねんきん】
自力で年金を積み立てるもの。生命保険会社や銀行などに資金を払い,ある一定の年齢になったとき年金として受け取る。貯蓄型は,年金を受け取る期間が決まっており,元利合計額と受取額は同じ。それに対し,保険型は,終身支払いなので長生きするほど多くの年金を受け取れる。→年金制度
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個人年金
個人が生命保険会社や銀行、郵便局などの金融機関と契約して掛金を積立て、その積立金と利息を年金のかたちで受取るものを指します。保険型と貯蓄型の2つのタイプがあります。
出典 みんなの生命保険アドバイザー保険基礎用語集について 情報
世界大百科事典(旧版)内の個人年金の言及
【年金】より
…年金には,国が法律に基づいて行う公的年金と,民間で任意に行う私的年金がある。さらに私的年金には,企業が退職給与の一種として従業員に支給する企業年金と,生命保険会社等が個人を対象として行う個人年金とがある。
【公的年金】
公的年金は歴史的にみると二つの系譜がある。…
【年金保険】より
…高齢化社会の到来と公的年金の充実に限界が感じられてきたことから,補完的な老後保障として私的年金(保険)が注目を集めている。これには,企業が従業員の退職後の生活保障を行う企業年金保険と,個人が自助努力で加入する個人年金保険がある。企業年金は,その企業の消長とは関係なく確実に退職者に支払われるべきものであるので,生命保険会社等が各企業の定年退職者年齢にあわせて設計し,企業から受け取った保険料を効率的に運用している。…
※「個人年金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」