度数分布(読み)ドスウブンプ(その他表記)frequency distribution

デジタル大辞泉 「度数分布」の意味・読み・例文・類語

どすう‐ぶんぷ【度数分布】

統計資料整理をする場合、いくつかに分けた範囲ごとの個数分布

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精選版 日本国語大辞典 「度数分布」の意味・読み・例文・類語

どすう‐ぶんぷ【度数分布】

  1. 〘 名詞 〙 統計資料の分布状態。統計資料(の数値)をいくつかの階級に分け、各階級とそこへはいるべき資料の個数とを対応させたもの。〔統計学辞典(1951)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「度数分布」の意味・わかりやすい解説

度数分布 (どすうぶんぷ)
frequency distribution

統計の対象となる集団からの数値的な資料を,集団の特徴を見いだすのに便利なように,それらの頻度を整理して得られる分布をいう。ふつう大きさの順に組み分けして,各組に属する資料の度数(個数)を表にする。これが度数分布表である。このとき組の標識となる数値を変量と呼ぶ(表)。この表に,度数と資料の総数との比をパーセントで書きこむこともある。それらの分布を相対度数分布という。長さや重さのような連続量を扱うときは,これをいくつかの区間に分けて,各区間に属するものの個数を度数とする。また各区間の中央の値を階級値と呼び,その区間の値を代表する変量として扱い,上と同様な度数分布表を作る。各階級の度数を順々に加えて,それぞれの階級値にはその階級以下の度数の和を対応させると累積度数分布が得られる。分布状況を見やすくするためには統計グラフが利用される。また分布の量的な特性量として平均値などの代表値が用いられる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「度数分布」の意味・わかりやすい解説

度数分布
どすうぶんぷ

統計資料の記述法の一つ。たとえば、クラス全員身長を測定したとする。その記録をみただけでは全体のようすがつかみにくい。そこで、身長の範囲をいくつかの小範囲に分けて、各小範囲に属する人数を数えて表にすると、身長の分布状態が見やすいものになる。一般に、変量の値をいくつかの小範囲に分けたときその小範囲を階級といい、階級に属する資料の個数をその階級の度数という。各階級にその度数を対応させたものを度数分布といい、それを表の形にしたものが度数分布表である。

古屋 茂]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「度数分布」の意味・わかりやすい解説

度数分布
どすうぶんぷ
frequency distribution

統計資料について,度数 (各区間に属するものの個数) で表わした分布状態のこと。頻度分布ともいう。 200点満点の入試の成績を 500人の受験生について,0点から 200点の間を 20点間隔の 10個の区間に分けて各区間ごとの人数の分布で示したものがその例。この分布を表にしたものを度数分布表という。区間のことを階級といい,各階級での変数の最小値を級下限,最大値を級上限,階級の幅を級間隔という。また各階級の中央の値を階級値 class markという。なお上例の人数分布を,各区間ごとに,その区間の級上限以下の点をとった合計の人数で整理し直したもの,すなわち積重ねの度数を示したものを累積度数分布 cumurative frequency distributionという。

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百科事典マイペディア 「度数分布」の意味・わかりやすい解説

度数分布【どすうぶんぷ】

測定値中に同じ値が出現する度数を並べたもの。または測定値の存在する範囲をいくつかの区間(階級)に分け,各区間に属する値の出現度数を並べたもの。区間と度数の数値を対置して並べた度数分布表や,それに基づいた線グラフ,棒グラフ,ヒストグラム等で表される。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「度数分布」の解説

度数分布

収集したデータをいくつかの階級(区間)に分けたときの、それぞれの階級に所属するデータの分布状況のこと。度数分布を表したグラフに、ヒストグラムがある。

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栄養・生化学辞典 「度数分布」の解説

度数分布

 測定値とその測定値の現れる度数との関係.

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