デジタル大辞泉 「引っ立てる」の意味・読み・例文・類語 ひっ‐た・てる【引っ立てる】 [動タ下一][文]ひった・つ[タ下二]無理やり連れていく。「犯人を―・てる」[類語]しょっぴく・捕まえる・捕る・捕らえる・引っ捕らえる・取り押さえる・生け捕る・召し捕る・搦からめ取る・引っ括くくる・捕とらまえる・捕獲する・拿捕だほする・捕縛する・逮捕する・検束する・検挙する・挙げる・ぱくる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「引っ立てる」の意味・読み・例文・類語 ひっ‐た・てる【引立】 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]ひった・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 ( 「ひきたてる(引立)」の変化した語 )① 引いて立たせる。引き起こす。引っぱって持ち上げる。また、立てるを強めていう語。[初出の実例]「わたがみつかむでひったててくさずりながにざっくときる」(出典:幸若・和田宴(室町末‐近世初))「耳ひッたててよッくきけ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六)② 無理に連れて行く。手荒に引っぱって行く。[初出の実例]「左将軍の官の辛慶忌がひったてて殿をおろさうとしたればらんかんにとりついたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)③ 無理に取り上げる。しいて金を棒引きにする。[初出の実例]「給金不残ひったて」(出典:滑稽本・人間万事虚誕計‐後(1833))④ 勢いをつける。元気をだす。[初出の実例]「奮起(ヒッタ)てよ奮起てよ」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉緒言)⑤ 歌舞伎の「暫(しばらく)」の場面で、花道へ登場した主人公を揚幕の方へ追い払う。[初出の実例]「日本一の暫くだぞ。〈略〉天王のお目障りだ。引立まするでござりませふ」(出典:歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)三立) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例