引接(読み)インセツ

デジタル大辞泉 「引接」の意味・読み・例文・類語

いん‐せつ【引接】

[名](スル)
呼び入れて対面すること。主として相手目下の者の場合にいう。引見。「国王が新任大使を引接する」
ある人を他の人に引き合わせること。
いんじょう(引接)
[類語]接見引見

いん‐じょう〔‐ゼフ〕【引接/引摂】

仏語
仏・菩薩ぼさつ衆生をその手に救い取り、悟りに導くこと。
人の臨終のとき、阿弥陀仏来迎らいごうして極楽浄土に導くこと。

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精選版 日本国語大辞典 「引接」の意味・読み・例文・類語

いん‐じょう‥ゼフ【引接・引摂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。阿彌陀仏菩薩念仏の人の臨終にあらわれて浄土に導き、救いとること。いんせつ
    1. [初出の実例]「与無量聖衆。同時讚嘆。授手引接」(出典往生要集(984‐985)大文二)
    2. 「観音、勢至、蓮台をかたぶけ、安養の浄刹にいんぜうし給へ」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)
    3. [その他の文献]〔報恩経‐七〕
  3. 部屋などに導き入れること。いんせつ。
    1. [初出の実例]「余引接方丈而茶話」(出典:空華日用工夫略集‐応安四年(1371)二月一八日)

いん‐せつ【引接】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 引きいれて面会、応接すること。主として、相手が目下の者の場合についていう。
    1. [初出の実例]「引接 インセツ」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. [その他の文献]〔晉書‐陶侃伝〕
  3. ある人を他の人にひきあわせること。
  4. いんじょう(引接)

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普及版 字通 「引接」の読み・字形・画数・意味

【引接】いんせつ

よび入れて会う。〔宋書、武二王、彭城王義康伝〕府門旦、常に數百乘の車り。復(ま)た位しく人なりと雖も、皆引接せらる。

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