精選版 日本国語大辞典 「引絡」の意味・読み・例文・類語
ひっ‐から・む【引絡】
[1] 〘自マ五(四)〙 (「ひっ」は接頭語)
① 強くからむ。ぎゅっとからむ。
② もつれあう。
③ 言いがかりをつけてつきまとう。無理難題をしつっこく言いたてる。
④ いろいろとこみいる。複雑で面倒になる。
※歌舞伎・四天王楓江戸粧(1804)三立「何だか、むづかしく引っ搦(カラ)んで来た」
⑤ 密接にかかわる。
[2] 〘他マ下二〙 ⇒ひっからめる(引絡)
ひっ‐から・げる【引絡】
〘他ガ下一〙 ひっから・ぐ 〘他ガ下二〙 (「ひっ」は接頭語)
① 全体を残らずまとめる。残らずひっくるめる。
※雑兵物語(1683頃)下「荷をひっからげて来た程に」
② 着物のすそをはしょる。尻をはしょる。
ひっ‐から・める【引絡】
〘他マ下一〙 ひっから・む 〘他マ下二〙 (「ひっ」は接頭語) 強くからめる。細長い物を他の物に強く巻きつける。
ひっ‐からま・る【引絡】
〘自ラ五(四)〙 (「ひっ」は接頭語) 強くからまる。ぎゅっとからまる。また、物事が複雑に入り組む。こんがらかる。ひきからまる。
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