当て嵌める(読み)アテハメル

デジタル大辞泉 「当て嵌める」の意味・読み・例文・類語

あて‐は・める【当て×嵌める】

[動マ下一][文]あては・む[マ下二]
うまく合うようにする。適用する。「この数式に―・めれば解が出る」「校則に―・めて処分する」
見込んでおく。当てにする。
「七百町をぬしづかんと、―・めて置いたもの」〈浄・反魂香
[類語]充てる充当する充塡する引き当てる補塡補給塡補穴埋め増補拾遺補遺補う追加付加補足補充カバー加味補完相補補訂補綴ほてい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「当て嵌める」の意味・読み・例文・類語

あて‐は・める【当嵌】

  1. 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あては・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. あるものを他のものの中にうまくおさめ入れる。また、ある物事を他に適用する。ある条件、規範などに合わせる。
    1. [初出の実例]「術の字は、一つの其目的となす所ありて、道を行くの行の字より生ずるものにして、即ち術の形ちをなし、都合克くあてはめるといふ辞義なり」(出典:百学連環(1870‐71頃)〈西周〉聞書)
  3. あてておく。見込んでおく。
    1. [初出の実例]「七百町をぬしづかんと、あてはめて置た物」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)上)

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