加味(読み)カミ

デジタル大辞泉 「加味」の意味・読み・例文・類語

か‐み【加味】

[名](スル)
《薬に他の薬を加えて調合する意から》味を付け加えること。
あるものに、別の要素を付け加えること。「参加者の意見を加味して日程を決める」
[類語]充てる充当する充塡する当てはめる引き当てる補給塡補穴埋め拾遺追加付加補足補充補うカバー加える補塡補完相補補訂補綴ほてい増補補遺足す添える加わる付け足す付け加える付ける付する継ぎ足す花を添える添加添付肉付け割り増し

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「加味」の意味・読み・例文・類語

か‐み【加味】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 薬に、他の薬を加えて調合すること。加減。また、食べ物に他の味をつけ加えること。また、そのための調味料。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「Cami(カミ)〈訳〉医者のことば。すなわち、原料を加減して薬を調合すること。文書語。一般にはカゲンという」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. ある事柄に他の要素をつけ加えること。
    1. [初出の実例]「学問の浮過なる上に、無頼を加味したり、と南郭も歎息し玉へり」(出典:随筆・文会雑記(1782)一)
    2. 「丁度よき程度に人工の加味されてゐる窓外の景をぼんやり眺めながら」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の家)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android