(読み)オウ

デジタル大辞泉 「往」の意味・読み・例文・類語

おう【往】[漢字項目]

[音]オウワウ)(呉)(漢) [訓]ゆく いぬ
学習漢字]5年
出かけて行く。「往還往生おうじょう往診往復往来往路勇往右往左往
時間が過ぎ去る。過去。「往古往時往昔往年既往
これから先。将来。「以往
おりおり。「往往
[名のり]なり・ひさ・もち・ゆき・よし

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精選版 日本国語大辞典 「往」の意味・読み・例文・類語

おうワウ【往】

  1. 〘 名詞 〙 行くこと。また、過ぎ去ったこと。

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普及版 字通 「往」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(旧字)
8画

[字音] オウ(ワウ)
[字訓] ゆく

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は王(おう)。〔説文〕二下に「之(ゆ)くなり」と訓し(おう)声とするが、の初文。卜文の「來」のは、鉞頭の形である王の上に、之(止(あし))を加えて、出行に当たって行う魂振りの呪儀を示す。すなわち字形。のちこれに彳・を加えてとなった。

[訓義]
1. ゆく、いたる。
2. さき、のち、むかし、過去。
3. 死ぬ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ユク・ヤル・イヌ・サル・サク・ツカハス・イタル・ユクサキ・ワタル・ムカシ・イニシヘ・イマ・ノチ・マツ・トコロ・モト・シヌ・カゾフ

[声系]
〔説文〕六下を「艸木生するなり」とするが、その象ではない。〔説文〕に声として・枉・狂・汪・匡・誑など十六字を収める。もの狂おしく、勢いよく、虚誕の意を含むものが多い。出行の儀礼として行われる呪儀の意を承けるところがある。

[語系]
hiuangは同声。また永hyuang、皇・煌・遑huangは声近く、永は合流する水勢の強いこと、皇は強くかがやく意。勢いが強められる意がある。

[熟語]
往往・往化往駕往懐・往還・往旧往迎往賢往愆往彦・往古・往行・往歳往載・往事・往時・往日・往者・往初往生・往常・往世・往昔往迹往造・往代往哲往轍・往年・往反・往復往返・往来往略・往例往烈・往路
[下接語]
已往・以往・一往・帰往・既往・往・古往・孤往・後往・再往・神往・徂往・長往・追往・悼往・独往・往・来往

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