右往左往(読み)ウオウサオウ

デジタル大辞泉 「右往左往」の意味・読み・例文・類語

うおう‐さおう〔ウワウサワウ〕【右往左往】

[名](スル)《「うおうざおう」とも》うろたえてあっちへ行ったりこっちへ来たりすること。あわてふためいて混乱したさまをいう。「会場を探して右往左往する」
[類語]うろつくさすらうさまよう出歩くほっつくほっつき歩くほっつき回るぶらつく慌てる徘徊彷徨低回流浪放浪漂泊流離漂流浮浪うろたえるまごつく面食らう狼狽周章周章狼狽騒ぐ慌てふためく取り乱す度を失う泡を食う一泡吹かせるじたばたあたふた目まぐるしい忙しいせわしいせわしない気ぜわしい慌ただしいきりきり舞い東奔西走てんてこ舞い多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいそそくさせかせか性急拙速多端忙殺怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたせっかち気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいのうろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかあたふたふらふらよたよたもぞもぞふわふわおどおどびくびくきょときょとぐらぐら倉皇軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる

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精選版 日本国語大辞典 「右往左往」の意味・読み・例文・類語

うおう‐さおうウワウサワウ【右往左往】

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「に」を伴って用いられる。「うおうざおう」とも )
  2. 多くの人があわてて右へ行ったり左へ行ったりして混乱するさま。
    1. [初出の実例]「大内には六波羅よりよするとて兵ども右往左往にはせちがひ」(出典:平治物語(1220頃か)上)
  3. 混乱して秩序のないさま。
    1. [初出の実例]「京都不慮のさはぎ、〈略〉右往左往の体、耳にも目にもただあさましとぞおぼえし」(出典:宗長手記(1522‐27)下)

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四字熟語を知る辞典 「右往左往」の解説

右往左往

あたふたと右へ行ったり左へ行ったりすること。あっちこっちして混乱すること。

[活用] ―する。

[使用例] 宵の口であるから構内は右往左往に人が入乱れて[平出修逆徒|1913]

[使用例] もう一度事業を立て直すことが出来る、と思い始めた私たちは、そのことで、かえって右往左往した[宇野千代*刺す|1966]

[解説] 「往」は「行く」の意味。現在では多く「する」を伴って動詞的に用いますが、「右往左往あわてふためく」のように副詞的にも用います。古くは、「うおうざおう」ともいい、下に「に」を伴って副詞としても用いました。

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