往往(読み)オウオウ

デジタル大辞泉 「往往」の意味・読み・例文・類語

おう‐おう〔ワウワウ〕【往往】

[副]多く「往往に」「往往にして」の形で)物事がしばしばあるさま。まま。「こういうことは往往にしてあるものだ」
[類語]よく度度ちょくちょくしばしばちょいちょいしきりしょっちゅう幾度頻繁頻頻しげしげ足繁くあまたたび何度も再三再再再三再四再びまた重ねて再度又又又もまたもやまたぞろ懲りずまに二の舞性懲しょうこりもないてつを踏む前車のてつを踏むてつを踏む改めてまたしてもくれぐれくれぐれも返す返すよくよくとくととっくり重重重ね重ね幾重にも念入り二度と二度と再びくどくどうだうだぐだぐだくだくだたらたらああだこうだ四の五の四の五の言う臨時随時不時不定期折に触れて当座時には時としてたまたまたまさか時時ときどき時折折折時たま間間折節散発間欠周期的とかく時にたまややもすればともすると得てしてなにかにつけ何かと言えば

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精選版 日本国語大辞典 「往往」の意味・読み・例文・類語

おう‐おう ワウワウ【往往】

〘副〙 (「に」を伴って用いることがある)
① ときどき物事が起こるさま。かなりの頻度で物事を行なうさま。しばしば。おりおり。まま。
明月記‐治承四年(1180)五月二一日「前典厩但馬等往往語三井寺事」
※現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉V「客観的尺度が存在しないために往々にしてこうした技術が採用されてゆく」 〔漢書‐張湯伝〕
② あちらこちらに物事があるさま。ところどころ。あちこち。
本朝続文粋(1142‐55頃)一・参安楽寺詩〈大江匡房〉「門外及庿前、往々有三池
※俳諧・随門記(1695)「翁は〈略〉住庵の壁、戸、往々に絵を張付られたり」 〔後漢書‐班固伝上〕

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普及版 字通 「往往」の読み・字形・画数・意味

【往往】おうおう(わうわう)

ときどき。つねづね。〔史記、五帝紀賛〕長老皆各にして・堯・するの處に至るに、風固(もと)より殊(こと)なり。

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