御宝(読み)オタカラ

デジタル大辞泉 「御宝」の意味・読み・例文・類語

お‐たから【御宝】

」の美化語
非常に大切なもの。秘蔵の品。
金銭。かね。
他人子供を褒めていう語。
紙に刷った宝船の絵。よい初夢が見られるよう、正月2日の夜、枕の下に敷いて寝る風習があった。

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精選版 日本国語大辞典 「御宝」の意味・読み・例文・類語

お‐たから【御宝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 非常に大切なもの。秘蔵の品。
    1. [初出の実例]「お宝(タカラ)の側に、ぶらりさんで御座なされた」(出典人情本・軒並娘八丈(1824)初)
  3. 金銭の異称。おかね。もと、花柳界でいった。
    1. [初出の実例]「姉さん、此のお宝で、私を座敷へ呼んで下さいな」(出典:日本橋(1914)〈泉鏡花〉九)
  4. 紙に摺(す)った宝船の絵。正月二日の夜、枕の下に入れて寝るとよい初夢を見て幸福になるという。
    1. [初出の実例]「道中双六おたからおたから」(出典:人情本・柳之横櫛(1853頃)初)
  5. 他人の子供をほめていう語。

み‐たから【御宝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「み」は接頭語 )
  2. 天皇治下の人民。おおみたから。
    1. [初出の実例]「億兆(御財)の帰(よりたてまつ)る攸、曾て与(また)二無し」(出典:日本書紀(720)武烈即位前(図書寮本訓))
  3. 神または天皇の宝物神宝
    1. [初出の実例]「大神の御財(みたから)を」(出典:出雲風土記(733)大原)

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