心馳せ(読み)ココロバセ

デジタル大辞泉 「心馳せ」の意味・読み・例文・類語

こころ‐ばせ【心×馳せ】

平素からの心の働き。気だて。性質。心ばえ。
いつも楽しそうに見えるばかりか、―も至て正しいので」〈独歩少年悲哀
心配り
「この娘、すぐれたる形ならねど、なつかしうあてはかに―あるさまなどぞげにやむごとなき人に劣るまじける」〈須磨
深い考え。思慮分別
「―ある人だにも、物につまづき倒るることは常のことなり」〈宇治拾遺・一三〉
日ごろの心がけ。心構え
「何の―ありげもなく、さうどき、誇りたりしよ」〈夕顔

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