デジタル大辞泉
「心馳せ」の意味・読み・例文・類語
こころ‐ばせ【心×馳せ】
1 平素からの心の働き。気だて。性質。心ばえ。
「常も楽しそうに見えるばかりか、―も至て正しいので」〈独歩・少年の悲哀〉
2 心配り。
「この娘、すぐれたる形ならねど、なつかしう貴はかに―あるさまなどぞげにやむごとなき人に劣るまじける」〈源・須磨〉
3 深い考え。思慮分別。
「―ある人だにも、物につまづき倒るることは常のことなり」〈宇治拾遺・一三〉
4 日ごろの心がけ。心構え。
「何の―ありげもなく、さうどき、誇りたりしよ」〈源・夕顔〉
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