忠岡町(読み)ただおかちよう

日本歴史地名大系 「忠岡町」の解説

忠岡町
ただおかちよう

面積:三・五六平方キロ

大阪府南部、北は泉大津市、東は和泉市、南は岸和田市に接する。西は大阪湾に面し、海岸から南東へ江戸時代の五ヵ村が一列に並んだ町である。高月たかつき牛滝うしたき川と松尾まつお川が合流し、馬瀬まぜでさらに槙尾まきお川を合せ、落合おちあい(大津川)となって大阪湾に注ぐ。当町はほぼそれらの川の左岸沿いを占め、全体に平坦である。町域西部を紀州街道が縦断、また町域ではないが町東端付近を熊野街道(現府道大阪―和泉―信達線)が通る。紀州街道に並行して南海電鉄が走り、町域に忠岡駅がある。熊野街道に沿っては国鉄阪和線が通るが、町域を通過するだけで駅は存在しない。江戸時代より綿作・糸稼が盛んで、泉州の他地域同様繊維工業が発達した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「忠岡町」の意味・わかりやすい解説

忠岡〔町〕
ただおか

大阪府南西部,大阪湾にのぞむ町。 1939年町制。大津川下流域に位置し,北接する泉大津市の毛織物工業と南接する岸和田市の紡績工業の影響で,毛織物紡績帆布などの工場が立地。泉州紡績工業地帯の一部を構成。大津川沿いは染色,晒工業が盛ん。 66年造成の臨海埋立て地には,岸和田市にかけて木材コンビナートがあり,製材合板などの生産が多い。正木美術館があり,小野道風筆三体白氏詩巻,藤原行成筆白氏詩巻,大燈国師墨跡 (いずれも国宝) を所蔵する。面積 3.97km2人口 1万6567(2020)。

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