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怪しからず ケシカラズ

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デジタル大辞泉の解説

けしから◦ず【怪しからず】

[連語]《形容詞「け(怪)し」の未然形+打消しの助動詞「ず」》
特に何ということもない。たいしたことがない。
「世の中のかくはかなければ、―◦ぬ童(わらはべ)の行く先思ひやられて」〈宇津保・春日詣〉
はなはだ不都合である。あるまじきことだ。
「何か―◦ず侍らむ。道理なき事にも侍らばこそあらめ」〈落窪・三〉
常識を外れている。普通ではない。
「―◦ぬ泰親が今の泣きやうや」〈平家・三〉
異様である。あやしげだ。
「木霊(こたま)など云ふ、―◦ぬかたちもあらはるるものなり」〈徒然・二三五〉
並大抵でない。はなはだしい。
「―◦ぬお寒さでございます」〈滑・浮世風呂・二〉
[補説]形容詞「けし」ですでに、普通でない、よくないの意味があり、それを「ず」で否定した形が、かえってもとの意味を強めることになったもの。

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大辞林 第三版の解説

けしからず【怪しからず】

( 連語 )
〔形容詞「けし」の補助活用「けしかり」の未然形「けしから」に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
普通ではない。 「かく-・ぬ心ばへは使ふものか/源氏 帚木
不都合だ。 「 - ・ぬ所に通ひいきて、悲しきことを見ること/宇津保 忠こそ
はなはだしい。 「 - ・ず物騒に候は、何事にて候ぞ/謡曲・隅田川」
たいしたこともない。 「世の中のかくはかなければこそ-・ぬ童部の行先思ひやられて/宇津保 春日詣
格別である。 「一夜-・ず摂して候ひしよ/謡曲・鵜飼」

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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