悪運(読み)アクウン

デジタル大辞泉 「悪運」の意味・読み・例文・類語

あく‐うん【悪運】

悪いことをしても報いを受けず、かえって栄えるような運。「悪運強い
運の悪いこと。不運。「悪運続きに泣く」
[類語]幸運ラッキー僥倖付き幸せ幸い果報開運盛運強運儲け物拾い物恵まれるあやかるついてる物怪もっけの幸い不幸中の幸い怪我けがの功名

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精選版 日本国語大辞典 「悪運」の意味・読み・例文・類語

あく‐うん【悪運】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 悪い運命。まわりあわせの悪いこと。
    1. [初出の実例]「自由を恢復し、悪運の手より脱れ」(出典:運命論者(1903)〈国木田独歩〉四)
    2. [その他の文献]〔漢書‐昌邑哀王髆賛〕
  3. 悪事をなしても、その報いがなくて、なお栄えること。また、そのようなことをもたらす強い運。
    1. [初出の実例]「悪運の強い奴で、表へ遁げれば弟子が頑張ってゐるから」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉六八)

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普及版 字通 「悪運」の読み・字形・画数・意味

【悪運】あくうん

不幸なめぐりあわせ。〔漢書、武五子伝賛〕其の惡を銷(つく)し、亂原を遏(とど)むるを以て、~天人助を傳へ得たりと云ふ。悪事をしてもその報いがなく、なお栄えつづける強運をいう。

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