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愛輝 あいき

百科事典マイペディアの解説

愛輝【あいき】

中国,黒竜江省北東部の黒河市の一区。黒竜江(アムール川)をロシア・中国の国境とすることを定めた【あい】琿(あいぐん)条約締結地として知られ,旧名は【あい】琿。1908年,清の光緒帝のとき【あい】琿直隷庁が置かれ,1913年【あい】琿県となり,1956年愛輝県に改名,県庁所在地が黒河市と命名されたが,1980年付近の県を統合した省直轄の黒河市の誕生とともに同市に属する区となった。ロシア領ブラゴベシチェンスクと対し,中ロ交通・貿易の要地。付近に金,木材を産する。黒河市の人口は19万人(2014)。
→関連項目黒竜江[省]

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世界大百科事典 第2版の解説

アイホイ【愛輝 Ài huī】

中国,黒竜江省北部の旧県。旧名は璦琿(あいぐん),1956年,琿を輝と改めた。満州語のAihu(女貂)の音訳といわれる。黒竜江(アムール川)の中流部西岸,黒河市人民政府のある黒河鎮の南約30kmのところに位置する。黒竜江を隔てて,ロシアのブラゴベシチェンスクと相対する。1864年(同治3),清朝の鎮守黒竜江等処将軍の駐在地として建設され,黒竜江城とも呼ばれた。1870年以後黒竜江副都統の駐在地,1900年(光緒34)璦琿直隷庁となったが,13年県に改められた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

愛輝
あいき / アイホイ

中国、黒竜江(こくりゅうこう)省北部、黒竜江(アムール川)右岸にある黒河(こくか)市の市轄区。内モンゴル自治区に隣接する。常住人口21万1313(2010)。1908年アイグン(愛琿)直隷庁、1913年アイグン県、1956年愛輝県となった。1983年黒河市に編入され、1993年同市の市轄区となった。1858年清(しん)とロシア間で結ばれたアイグン条約の締結地として有名。
 北緯55度あたりであるが、7月の平均気温が22℃のため、春小麦、大豆のほか沖積平野では水稲が栽培され、水稲は世界の北限をなす。山地には針葉樹、広葉樹が豊富で黒河では製材、木工が盛ん。三つの炭鉱のほか金、鉛、鉄、重晶石、油母頁岩(ゆぼけつがん)などの鉱山もある。鉄道は「満州国」時代に北安(ほくあん)、嫩江(どんこう)に通じていたが、第二次世界大戦終了前に撤去された。黒竜江の水運は年間170~200日利用可能で、黒河から上下流に通じている。ロシア連邦との国境付近にある黒河空港は1969年に中ソ対立の影響で閉港したが、1984年に運航が再開された。対ロシア輸出入品の加工拠点としても知られる。[浅井辰郎・編集部]

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