嘆き(読み)ナゲキ

デジタル大辞泉 「嘆き」の意味・読み・例文・類語

なげき【嘆き/×歎き】

《「長息ながいき」の音変化》
深く悲しむこと。悲しみにひたること。「―に沈む」「―のあまり病に伏す」
ある物事に対して、悲しみ憤ること。「物価高にあえぐ国民の―」
思い通りにならなくて、ため息をつくこと。嘆息
「―せば人知りぬべみ山川のたきつ心をかへてあるかも」〈・一三八三〉
切に願うこと。嘆願愁訴
「お乗り物にすがって―を申し」〈浄・反魂香
[類語]悲嘆悲しみ傷心愁嘆痛哭哀傷感傷痛嘆慨嘆嗟嘆長嘆嘆く嘆ずる嘆き明かす嘆き悲しむ

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精選版 日本国語大辞典 「嘆き」の意味・読み・例文・類語

なげき【嘆・歎】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「なげく(嘆)」の連用形名詞化 )
  2. 思いどおりにならなかったり、感嘆したりして、ため息をつくこと。嘆息。
    1. [初出の実例]「名毛伎(なけキ)せば人知りぬべみ山川のたぎつ情(こころ)をせかへてあるかも」(出典万葉集(8C後)七・一三八三)
  3. かなしみに浸ること。かなしく思うこと。悲嘆。
    1. [初出の実例]「母が悲しみ、めのとがなげき、たとへんかたぞなかりける」(出典:平家物語(13C前)一二)
  4. 切に願うこと。嘆願。
    1. [初出の実例]「一門はせあつまり、御不審のなげきを申あげ候べし」(出典:曾我物語(南北朝頃)三)

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