慶円(読み)きょうえん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「慶円」の解説

慶円 きょうえん

1140-1223 平安後期-鎌倉時代の僧。
保延(ほうえん)6年生まれ。鎮西(九州)の人。大和(奈良県)吉野山の尭仁(ぎょうにん)に真言密教広沢(ひろさわ)流をまなび,金剛王院流もおさめる。大和三輪山の平等寺を復興し,建保(けんぽ)5年京都に神光院(じんこういん)をひらいた。貞応(じょうおう)2年1月27日死去。84歳。法名は禅観。号は慈明。

慶円 けいえん

944-1019 平安時代中期の僧。
天慶(てんぎょう)7年生まれ。天台座主(ざす)喜慶に師事し,円賀に灌頂(かんじょう)をうける。天皇,貴族帰依(きえ)をうけ,長和2年大僧正,翌年天台座主となる。後三昧座主とよばれた。寛仁(かんにん)3年9月3日死去。76歳(一説に79歳)。俗姓藤原

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の慶円の言及

【三輪神道】より

…中世には単に〈三輪流〉とよばれることが多いが,後世〈三輪流神道〉ともよばれた。慶円(?‐1223)に始まるとされる。慶円の伝記は《三輪上人行状記》(1255成立)や《元亨釈書》にみえるが,神道の一派を起こした点には言及されていない。…

※「慶円」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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