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手形交換 てがたこうかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

手形交換
てがたこうかん

多数の金融機関が相互に取立てる手形小切手など (総称して交換手形と呼ぶ) を持寄って交換し,その差額 (交換尻) を授受して取立て,支払いをすませる (交換決済) 制度をいう。差額の授受は特定の銀行 (決済銀行) にある各金融機関の預金の振替によって行われ,現金の授受はしないので簡易迅速,安全なうえ,多額の支払準備金を大幅に節減できるという効果をもっている。この手形交換を行う場所,施設が手形交換所である。手形交換に参加する金融機関は加盟銀行と代理交換委託金融機関の別があり,前者は手形交換所に直接出席して自行の名で手形交換を行い (直接交換) ,後者は加盟銀行に交換事務を委託するものである (代理交換) 。このようにして手形交換から持帰った手形,小切手は振出人 (引受人) の当座預金からその金額が引落されるわけであるが,資金不足,取引なし,あるいは盗難,紛失などの申し出があった場合は,それらの手形,小切手は支払いができず,持出銀行に不渡返還 (交換日の翌営業日の手形交換に組入れて返還することを逆交換という) することになる。このような手形,小切手を一般に不渡手形と呼んでいる。

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世界大百科事典 第2版の解説

てがたこうかん【手形交換】

金融機関相互における手形小切手の集団的決済の契約ないし行為をいう。その方法は,経済圏を同一にする一定地域内に営業店をもつ金融機関が,支払銀行ごとに手形,小切手を取り立てる手数を省略し,一定の場所(手形交換所)で互いに手形,小切手を同時に請求しあい,その差額だけを決済するというものである。差額(交換じり)の決済は,おもに日本銀行本支店の当座勘定で行われる。為替を通じて行われる隔地決済に対し,同地決済とも呼ばれる。

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大辞林 第三版の解説

てがたこうかん【手形交換】

一定地域の金融機関が、主要都市に設けられた手形交換所に手形・小切手などを持ち寄り、一括交換して貸借を相殺し、差額のみを決済すること。クリアランス。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

手形交換
てがたこうかん
clearing

同一地域内の金融機関が、他の金融機関を支払場所とする手形・小切手などの証券類を一定の時間に一定の場所(手形交換所)に持ち寄って、互いに呈示し、相互の貸借を相殺して決済する仕組み。持帰り手形と持出し手形の差額(交換尻(じり))は、各金融機関が日本銀行に有する当座勘定の間で振替え処理される。手形交換の手続は、手形交換所規則などの統一的な取決めのもとに行われている。なお、手形交換される手形・小切手の枚数、金額は全国銀行協会(全銀協)によってまとめられて発表されており、景気の動向をみる指標の一つとして利用されている。[太田和男]

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