授かる(読み)サズカル

デジタル大辞泉 「授かる」の意味・読み・例文・類語

さずか・る〔さづかる〕【授かる】

[動ラ五(四)]神仏目上の人などから、金では買えない大切なものを与えられる。いただく。「秘伝を―・る」「子宝を―・る」
[類語]押し頂く貰う受ける受け取る収める収受する受納する受領する受給する受贈する譲り受ける貰い受ける頂くたまわ頂戴ちょうだいする拝領する拝受する申し受ける

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精選版 日本国語大辞典 「授かる」の意味・読み・例文・類語

さずか・るさづかる【授】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 神仏、または、目上の人などから、金では買えないようなものをたまわる。いただく。
    1. [初出の実例]「ばうちずもさづかりていごあにまのやまひとなるとがをなをさるるてんのらうやくなり」(出典:どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)一〇)
    2. 「自然の恵みを授かることが深く」(出典:蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉一〇)
  3. 学問を教えていただく。
    1. [初出の実例]「彼が其昔漢学の素読を授(サヅカ)った室(へや)」(出典:富岡先生(1902)〈国木田独歩〉一)

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