摘花(読み)テキカ

デジタル大辞泉 「摘花」の意味・読み・例文・類語

てき‐か〔‐クワ〕【摘花】

[名](スル)着果を促し果実発育を助けるために、つぼみや花のうちに間引くこと。

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精選版 日本国語大辞典 「摘花」の意味・読み・例文・類語

てき‐か‥クヮ【摘花】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 果樹蔬菜などで、余分な花を摘み取ること。養分浪費を防いで良質の花や果実を得るために行なう。
    1. [初出の実例]「摘花を怠った去年の花がそのまま残されてゐることで」(出典:美しい星(1962)〈三島由紀夫〉五)
  3. 仏前に供えるために花を摘むこと。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

てっ‐かテキクヮ【摘花】

  1. 〘 名詞 〙てきか(摘花)

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普及版 字通 「摘花」の読み・字形・画数・意味

【摘花】てきか(くわ)

花をつむ。唐・杜甫〔佳人〕詩 むも髮に插さず 柏を(と)りて、動(やや)もすれば(きく)(手のひら)に盈(み)つ 天くして、し 日脩竹に倚(よ)る

字通「摘」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「摘花」の意味・わかりやすい解説

摘花
てきか
flower thinning

すぐれた果実や花を得るために,植物体の開花に対して間引きを行う剪定 (せんてい) の一種。つぼみのときに行うのを摘蕾という。目的は,果樹の場合は摘果と同じであるが,果肉細胞数の増大のためには摘果よりは効果が大きい。一般に手先を使って行う。

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世界大百科事典(旧版)内の摘花の言及

【摘果】より

…また果実数が多いと,葉で同化された炭水化物の多くが果実の肥大に消費されるので,花芽の形成が不良となり翌年の結実数が少なく,隔年結果が起こりやすくなる。果実の肥大に対する摘果の効果は早く行うほど顕著なので,リンゴ,ナシ,カキなど大きな果実が好まれる種類では,花やつぼみのうちに間引くことがある(摘花,摘蕾(てきらい))。摘果の方法には手による摘果と薬剤による摘果とがある。…

※「摘花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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