数値表とか関数表などと呼ばれる。応用上よく用いられる関数に対して,xのいろいろな値におけるその関数値f(x)を表にしたものが数表である。\(\sqrt{x}\)の値を表にした平方根表,log10xを与える常用対数表やlogexによる自然対数表,三角関数sin x,cos x,tan xなどを与える三角関数表など,各種の初等関数に対する数表は古くから知られ実用に供されてきた。また特殊関数に対する数表も重要で,例えばベッセル関数Jn(x)のように前世紀のはじめ惑星の運動論で扱われて以来,その関数値は各種の具体的な応用数学の問題の解法に用いられてきた。近年はマイクロコンピューターなど計算機の発達に伴って,数表をひくよりも直接計算によるほうが便利な場合が多く,しだいにコンピューターに頼るようになりつつある。これら数表とは別系統のものとして,ガウス分布,t分布,χ2分布などの確率分布の数表があり,数理統計学における推定や検定の実際に欠くことができない。そのほか,素数の表をはじめとする種々の数論的な表にも膨大なものがあって,研究面にも役だってきたが,そこでもコンピューターの役割が増してきている。異色な大型の数表として,1960年前後にイギリスのローヤル・ソサエティによって編纂(へんさん)された数表のシリーズがあり,その中には特殊関数の表,二項係数表,直交座標-極座標変換表など10種類をこえる数表が含まれている。
→数値解析
執筆者:飛田 武幸
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新