文化圏説(読み)ぶんかけんせつ

百科事典マイペディア「文化圏説」の解説

文化圏説【ぶんかけんせつ】

ドイツオーストリア民族学者が中心となり20世紀初頭に唱えた文化史的学説。文化の空間的分布からいくつかの文化圏を考え,時間的前後関係からいくつかの文化層を設定することによって,記録をとどめていない人類の文化史を世界的規模のもとに再構成しようとしたもの。W.シュミット,L.フロベニウスらが代表。第2次大戦をに急速に支持を失った。
→関連項目グレーブナー

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世界大百科事典 第2版「文化圏説」の解説

ぶんかけんせつ【文化圏説 Kulturkreislehre[ドイツ]】

民族学における学説の一つ。19世紀末に始まり,20世紀前半にドイツ,オーストリアにおいて盛んになったが,第2次世界大戦を境にして急速に没落した。19世紀後半には,ことにイギリス,アメリカにおいて進化論的民族学が盛んであった。しかし20世紀初めに各国で,L.H.モーガンの《古代社会》などにみられる空想的思弁を克服し,民族誌的事実の分布状態などの客観的な根拠に基づいて着実に文化や民族の歴史を再構成しようという動きが始まった。

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