紀元前1世紀から後2世紀にかけてローマとアレクサンドリアを中心としておこった哲学の学派。始祖ピタゴラスの「万物の原理は数である」という教説を発展させ、古代の哲学、宗教、芸術、教育に大きな影響を及ぼした。宇宙と自然と人間を結び付ける共通の絆(きずな)がある。それが「数」であり、その関係を示す「比」である。したがって「数」と「比」の研究は、万物を支配する根本原理たる「神」の研究にほかならない。こう考えて観想数学、神聖幾何学を神学の基礎に据え、宗教的象徴体系の背後にある数学的形相を探求して、実践的に応用した。代表者として、テュアナのアポロニオス、スミルナのテオン、ゲラサのニコマコス、アパメアのヌメニオスなどをあげることができる。この学派は、現代では迷信家、折衷家と不当に軽視されているが、古代・中世の教養の基盤たる「自由七科」(リベラル・アーツ)の理念を確立し、ルネサンス運動の原動力ともなった重大な学派である。
[大沼忠弘]
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新