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新聞用紙 しんぶんようしnewsprint paper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新聞用紙
しんぶんようし
newsprint paper

新聞を印刷するためにつくられる用紙で,週刊誌などの刊行物にも用いられる。高速輪転機による印刷作業に耐えられるように,質が均等で引張りに対する強さが強いこと,平滑で表裏の相違がないこと,印刷インキの吸収状況がよいこと,などが主要な特質であり,近時はオフセットの印刷適性を付加したものが多い。色は白。輪転機に装着できるよう巻取り紙の体裁になっている。化学パルプケミグラウンドパルプサーモメカニカルパルプを混合して原料とする。紙の厚さは 0.1mm以下,坪量は日本工業規格 JISで 52±2 g/m2 であるが,新聞用紙の呼称は,52 g/m2 を重要紙,49 g/m2 を普通紙,46 g/m2 を軽量紙と統一している。また省資源の立場から軽量化が進み,近年は超軽量紙として 43 g/m2 のものが利用されている。

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百科事典マイペディアの解説

新聞用紙【しんぶんようし】

新聞印刷に用いられる紙。砕木パルプを主原料とし,化学パルプを配合して作られるが,古紙が混入され,巻取りに仕上げる。高速度輪転機にかけて印刷するので,適当な強度をもち,紙切れの少ないことが重要。
→関連項目印刷用紙

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世界大百科事典 第2版の解説

しんぶんようし【新聞用紙 newsprint paper】

新聞印刷に用いられる紙の総称。筒に巻き取られているので,通常,新聞巻取紙と呼んでいる。インキ吸収性が高く高速輪転印刷に適することと,値段が安いことから,機械パルプを用いてつくられるが,最近では古紙を40%も混入するようになった。また世界的に軽量化が進み,日本では,以前の規格では新聞用紙1m2当り52±2gであったが,現在48g/m2が主流となり,一部には46g/m2のものもある。寸法はJISで規定されており,幅1626mmのA巻から幅546mmのE巻まで5種類あり,外径は910mm以下となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新聞用紙
しんぶんようし
news printing paper

安価でかつ新聞の印刷に適した性質をもつように抄造した紙。印刷用紙としてはほぼ更紙(ざらがみ)(印刷用紙D)程度の紙であるが、その用途がやや特殊であるため、次に示すような代表的諸性質を兼ね備えていることが望まれている。
(1)長期保存に耐えなくてもよいが安価に供給されること。
(2)両面印刷に耐えうるように不透明であり、表裏差が少なく、夾雑(きょうざつ)物をもたず、かつ、できるだけ白いこと。
(3)連続高速印刷に向くよう巻取紙であり、引張り強さ、引裂き強さなどの諸強度があり、インキの吸収が早く、表面が平滑であること。
(4)新聞の配達が容易なように軽量化(坪(つぼ)量が小さいこと)されていること。
 新聞用紙はほかの印刷紙のように原料パルプの配合に関しての規定はないが、以上の諸性質を保持するため、結果的には更紙とほぼ同様の原料の配合からなり、外観も類似している。従来は機械パルプ(砕木パルプ)を主に、これにつなぎ用パルプとして化学パルプを少量配合して抄造してきたが、近年では原木不足のため機械パルプの代替に新聞古紙などを脱墨再生したパルプが利用されるようになり、年々その配合割合が増えている。また新聞紙の軽量化を進めるために、薄くても不透明で強度が大きい紙の抄造に適した原料機械パルプとして、サーモメカニカルパルプthermomechanical pulpが砕木パルプに置き換えられつつあるが、同パルプを使用すると新聞用紙製造の際のエネルギー消費量が増加するなどの問題もあり、このように新聞用紙の製造には種々の資源エネルギー対策が求められている。[御田昭雄]

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世界大百科事典内の新聞用紙の言及

【印刷用紙】より

…おおよその定義としては,一般の印刷会社で印刷され,印刷物として見たり読んだりすることが主要目的である紙を印刷用紙という。したがって,新聞用紙は一般の印刷会社で印刷するものではないので,印刷用紙の分類から外れる。印刷用紙には塗工紙(コーテッド紙)と非塗工紙とがある。…

【紙】より

…これらの分類は細かに規定すれば数え切れないほどになるが,日本では通産省の紙パルプ統計による分類が一般に用いられている(表1参照)。
[新聞巻取紙]
 新聞用紙として使用する紙で,使用期間が短いこと,低価格が要求されることのために,機械パルプが用いられ,少量(約23%)の化学パルプを加えて高速輪転機に耐えうる強度に補強している。最近では新聞巻取紙に脱インキ古紙が多量に用いられるようになり,その割合も40%に達している。…

※「新聞用紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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