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昆虫食 こんちゅうしょく Entomophagy

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知恵蔵miniの解説

昆虫食

昆虫を食べる食習慣、食文化。一般に、昆虫はタンパク質アミノ酸脂肪酸ミネラルビタミンなどを多く含み、栄養価が高い。そのため、アジア、北米、中南米アフリカオセアニアなどで、昆虫は古くから食用とされてきた。現在も重要なタンパク源や珍味として昆虫食の習慣を残す国や地域は多く、日本でも長野県などでは蜂の子やザザムシ郷土料理として食されている。2013年には、国連食糧農業機関(FAO)が世界の食糧危機を克服するための一助になるとして昆虫食を推奨する報告書を発表。以降、昆虫を食糧として見直す動きが世界各地で広がっている。日本でも昆虫料理を扱う料理店が増えつつあり、専門家による昆虫食のセミナーが開催されるなど、注目を集めている。

(2014-3-18)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

昆虫食
こんちゅうしょく
entomophagy

昆虫を食物として人が食べること。昆虫の多くはタンパク質や脂肪、カルシウム、鉄分などが豊富で栄養価が高く、摂取が比較的むずかしいビタミン、繊維質、ミネラルなどの栄養素も多分に含まれている。国連食糧農業機関(FAO)が2013年5月に発表した「食用昆虫・食料および飼料の安全保障」によれば、甲虫やイモムシ、ハチ、バッタといった昆虫1900種以上が食用とされ、それらを食する人が、世界中に20億人以上いるという。また、昆虫は家畜に比べて少ない飼料で育ち、飼育の際に温室効果ガスアンモニアなどの排出量も少ないため、環境に優しいという利点がある。FAOは、「人々は昆虫を食べるべきだ」といっているわけではないとしながら、現時点では低利用であるが、昆虫は食料や飼料として可能性の高い資源の一つであると指摘した。報告書では、昆虫の栄養価や飼育に関する調査、飼育や採取にかかわる制度づくりの必要性を将来的な課題としている。
 昆虫は、人類の祖先にとって貴重な栄養源として昔から食されていたことがわかっているが、狩猟や農業の技術的な発達、気候変化の影響で採取の時期が限られるなどの要因から、徐々に食べられなくなってきたと考えられている。また、ヨーロッパでみられるように、文化や宗教面から野蛮行為として認識されてきたため、食用としての飼育や生息環境の保全に関し、ほとんど配慮されてこなかった例もある。
 なお、日本での昆虫食は、イナゴの佃煮(つくだに)、クロスズメバチの幼虫を佃煮や塩炒(い)りにした蜂の子料理、カワゲラやトビケラの幼虫を揚物などにしたザザムシ料理などの食習慣が知られている。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内の昆虫食の言及

【ハチの子(蜂の子)】より

…フライパンでからいりして塩をふったり,甘辛く煮つけて食べる。煮つけたものを炊きたての飯に混ぜるのが〈ハチの子飯〉で,伊那地方のザザムシ(トビケラなどの幼虫)などを含めた信州の昆虫食の中で最も美味とされる。ジバチ,ミツバチの子の缶詰があり,成分はタンパク質15.7g,脂質5.7g,糖質35.7g,鉄分6.7mg(いずれも100g中)などとなっている。…

※「昆虫食」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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