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有機金属化学 ゆうききんぞくかがくorganometallic chemistry

世界大百科事典 第2版の解説

ゆうききんぞくかがく【有機金属化学 organometallic chemistry】

有機金属化合物(金属と炭素の直接結合をもつ化合物)を扱う化学の総称。主として四つの分野に分けることができる。(a)有機金属化合物の性質をうまく利用して,従来困難であった合成反応を開発し,それを天然有機化合物や医薬品などの合成に応用する分野。一例として,不斉ロジウム触媒による不斉水素化反応があげられる。式(1)にL‐ドーパdopa(パーキンソン病の特効薬)の不斉合成を示す。(b)有機金属化合物の触媒作用を利用して,一酸化炭素からホルムアルデヒド,メチルアルコール,エチルアルコール,酢酸など工業的に重要な原料を合成する分野。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の有機金属化学の言及

【無機化学】より

…しかしこの状況は有機化学からみても同じで,各種の複雑な有機キレート化合物や有機金属化合物が研究対象とされ,現在では無機化学と有機化学のそのような境界はしだいに明確なものではなくなってきている。そしてとくに両者の境界領域とも考えられる有機金属化合物の分野が,現在では広大な領域となり,無機化学,有機化学に対する第三の領域ともいうべき有機金属化学が成立しているといえる。また先にも述べたように,19世紀末までに博物学的な記述の化学として体系化された無機化学は,20世紀に入ってからの構造論,反応論を主体とする研究手段が発展し,その色彩が強くなるとともに,物理化学との境界もあいまいになってきている。…

※「有機金属化学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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