有線放送(読み)ユウセンホウソウ

デジタル大辞泉 「有線放送」の意味・読み・例文・類語

ゆうせん‐ほうそう〔イウセンハウソウ〕【有線放送】

限定された区域対象に、電線で電気通信設備と結んで行う放送街頭放送農村における連絡放送、喫茶店などへの音楽放送などに利用される。有線ラジオ放送

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精選版 日本国語大辞典 「有線放送」の意味・読み・例文・類語

ゆうせん‐ほうそうイウセンハウソウ【有線放送】

  1. 〘 名詞 〙 公衆に直接聴取されることを目的として、電線を用いて行なう放送。校内放送や限られた区域・受信者への放送、街頭放送、農村における連絡放送、盛り場における音楽放送などに利用される。有線。〔破壊活動防止法(1952)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「有線放送」の意味・わかりやすい解説

有線放送 (ゆうせんほうそう)

有線電気通信設備(電話線など)を使い,音声や音響および映像を特定の地域,対象に対して送信することをいう。一般の放送が無線を使い不特定多数を対象にするのと対比される。日本では,第2次大戦後,農村などラジオ受信機が普及していない地域のラジオ共聴施設として誕生し,村や農協の告知放送も行った。これに電話を併設したものが有線放送電話である。都市では街頭や広場で音楽や広告を行う有線放送(街頭放送)も生まれた。1960年代に入ると都市の飲食店を中心に,音楽を提供する〈ミュージックサプライ〉が有線放送の一分野として発達した。1951年には〈有線放送業務の運用の規正に関する法律〉も制定された。有線テレビは,難視聴地域に対する送信が初発形態であったが(アメリカでは1940年代末,日本では1953年),63年以降は自主番組放送なども行われ,ケーブルテレビの時代に入った。光ファイバー通信や有線都市構想が実現しようとするおりから,有線放送はテレビからデータ通信までを含めた新しい双方向通信体系の中に改めて位置づけられようとしている。
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百科事典マイペディア 「有線放送」の意味・わかりやすい解説

有線放送【ゆうせんほうそう】

有線により,音楽,広告等を放送するもので,1区域内の公衆や,道路,広場,公園等の公衆を直接対象とする(街頭放送)。また近年は都市の飲食店を主な対象に有料で音楽を提供する分野の発展がめざましい。有線テレビは初期は難視聴地域対策がおもな目的であったが,1963年以降は自主番組も放送,CATVの時代に入った。
→関連項目放送有線電話

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有線放送」の意味・わかりやすい解説

有線放送
ゆうせんほうそう
wired broadcasting

「有線放送業務の運用の規正に関する法律」では「公衆によって直接受信されることを目的とする有線電気通信の送信」と定義されており,有線ラジオ放送と有線テレビ放送の2類型がある。ラジオ,テレビの共同受信,再送信のほか,市町村,学校,工場の告知放送,飲食店,理容院などへ音楽を流しているいわゆるミュージック・サプライ,街頭放送などがある。

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