事典 日本の地域ブランド・名産品 「本場大島紬」の解説
本場大島紬[染織]
ほんばおおしまつむぎ
奄美大島に由来する製法により生産された紬織物(畳べり地を除く)ならびに紬織物で仕立てた和服。起源は7世紀頃ともいわれるが、産地として定着したのは18世紀初頭のこと。素材は上質の絹糸で、きめが細かく着心地もよい。洋装にも適する素材である。特徴は渋い色調と細やかな図柄。毒蛇ハブの文様を表わしたとされる竜郷や亀甲などの伝統的なものから新しいものまで図柄は多種多様。織り目ひとつ狂いのない細かさを身上としている。1975(昭和50)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5025438号。地域団体商標の権利者は、本場大島紬織物協同組合。
本場大島紬[染織]
ほんばおおしまつむぎ
主に都城市と鹿児島県の奄美市・鹿児島市で製作される。現在の大島紬の基礎は18世紀初期に築かれた。絣模様は独特の締機でおこなわれる。都城で生産されている本場大島紬は、奄美大島から疎開して来た人々が手がけたもの。白を基調とした精巧な絣づかいの白大島、草木を染料とした草木染大島、清涼感のある夏着尺夏大島などがある。1975(昭和50)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報