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村岡伊平治 むらおか いへいじ

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

村岡伊平治 むらおか-いへいじ

1867-? 明治-昭和時代前期の娼妓(しょうぎ)周旋業者。
慶応3年10月10日生まれ。明治18年香港にわたり,シンガポール,マニラなどで「からゆき」の人身売買,開拓事業をいとなむ。昭和18年ごろフィリピンで死去。自伝草稿が35年「村岡伊平治自伝」として刊行された。肥前島原(長崎県)出身。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

村岡伊平治

没年:昭和18?(1943)
生年:慶応3.10.10(1867.11.5)
東南アジアで明治大正期にからゆきを売買した女衒(売春婦周旋業者)。長崎県島原の出身。香港,上海などを経て1890(明治23)年シンガポールで賭博場・女郎屋を開業。「皇国の南方開拓に尽くし,前科者を更生」させると称して多数の子分を用いて日本から娘らを誘拐し,密航させ,東南アジアを主体にインド,オーストラリアに至る広域で手広く売春婦を斡旋,女郎屋を開業した。1900年よりフィリピン各地で同業を営むほか,各種事業を手掛け,日本人会会長などを歴任した。『村岡伊平治自伝』は誇張が多いが臨場感溢れる内幕物で,他に類書なく,その後の底辺女性史研究のきっかけを作った。

(前山隆)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

むらおかいへいじ【村岡伊平治】

1867‐1943?(慶応3‐昭和18?)
東南アジアを中心とする娼妓斡旋業者,事業家。長崎県島原の商家に生まれ,1885年香港に渡る。以後1930年代までおもにシンガポールやマニラで日本人婦女の売春業をはじめ手広く事業を営んだ。36年ごろまとめられた自伝の草稿をもとに60年《村岡伊平治自伝》が刊行され,東南アジアの日本人社会の裏面や娼婦(からゆき)の実態究明への関心を呼び起こした。が,その内容には信憑(しんぴよう)性を欠く点も多く,経歴や没年が確定されていない。

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