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東京絵入新聞 とうきょうえいりしんぶん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

東京絵入新聞
とうきょうえいりしんぶん

1875年4月に高畠藍泉落合芳幾が創刊した小 (こ) 新聞。初め『平仮名絵入新聞』と称して隔日刊であったが,やがて日刊となり,76年3月に『東京絵入新聞』と改題。 75年 11月に3日間連載した前田香雪 (健次郎。のち社長) の『岩田八十八の話』は最初の新聞小説といわれ,同じ香雪が 78年8月に 16回連載した『金之助の話』も初期の新聞小説として有名。民権運動の初期には改進党色であったが,『東西新聞』と改題した 89年には国民自由主義を唱え,社運も衰微して 90年に廃刊となった。

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百科事典マイペディアの解説

東京絵入新聞【とうきょうえいりしんぶん】

代表的は小新聞大新聞・小新聞)の一つ。1875年創刊の《平仮名絵入新聞》が,同年《東京平仮名絵入新聞》,翌年《東京絵入新聞》と改題された。浮世絵画家落合芳幾が新聞さし絵を飾り,戯作者高畠藍泉らが雑報記事などに活躍した。

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世界大百科事典 第2版の解説

とうきょうえいりしんぶん【東京絵入新聞】

明治前期に東京で発行された代表的な小新聞(こしんぶん)(大(おお)新聞・小新聞)。日刊。1875年に創刊された《平仮名絵入新聞》(隔日刊)が《東京平仮名絵入新聞》と改題され,さらに76年に《東京絵入新聞》と再改題された。題字の変遷が示すとおり,平仮名の文章と挿絵入りの紙面を売物に,江戸時代から草双紙に親しんできた町人婦女子に愛読された。《東京日日新聞》創刊にもかかわった社主落合芳幾(よしいく)(1833‐1904)が有名な浮世絵師であったため,みずから彫刻して社会記事(雑報)に適した挿絵を入れた。

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世界大百科事典内の東京絵入新聞の言及

【大新聞・小新聞】より

…小新聞の世界では大新聞ほどはっきりした政党色はなかったが,自由民権運動が高揚するとともにその色彩が多少とも現れる。《読売新聞》《仮名読新聞》《東京絵入新聞》《絵入自由新聞》などが主要な小新聞である。なお,大阪では大新聞として《大阪日報》,小新聞として《浪花新聞》《朝日新聞》が代表格である。…

※「東京絵入新聞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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