東秩父村(読み)ひがしちちぶむら

日本歴史地名大系 「東秩父村」の解説

東秩父村
ひがしちちぶむら

面積:三七・一一平方キロ

郡の東部にあり、関東平野と秩父山地接点に位置する。荒川の支流つき川の流域に開けた山村で、村を取巻く山嶺には、東部にかんくら(三四四メートル)、西部に大霧おおぎり(七六七メートル)、南部に堂平どうだいら(八七六メートル)、北に登谷とや(六七〇メートル)など標高二〇〇―八〇〇メートル級の山々が連なる。東は比企郡小川おがわ町、北は大里郡寄居よりい町、西は皆野みなの町、南は比企郡都幾川ときがわ村と秩父市に接し、秩父郡内では秩父山地の外側にある唯一の村である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東秩父村」の意味・わかりやすい解説

東秩父〔村〕
ひがしちちぶ

埼玉県中央西部,秩父山地の東部にある村。1956年槻川村,大河原村の 2村が合体して成立。槻川の上流域で,谷口にある小川町との結びつきが強い。村域は丘陵地が広く,観光農業が中心。チャ(茶)・コンニャク・野菜・花卉栽培や果樹栽培が行なわれる。小川町と東秩父村で保存伝承される伝統的な製法による和紙細川紙は国の重要無形文化財で,2014年には世界無形遺産に登録された。槻川流域の奥沢には東秩父村和紙の里がある。北部長瀞玉淀県立自然公園に属する。面積 37.06km2人口 2709(2020)。

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