林光寺(読み)りんこうじ

日本歴史地名大系 「林光寺」の解説

林光寺
りんこうじ

[現在地名]大宮市植田谷本

かも川西岸に位置する。真言宗智山派、金剛山華蔵けぞう院と号し、本尊阿弥陀如来。「風土記稿」に「古ハ林台寺ト号セシト云(中略)開山ヲ本覚大師ト云」とある。これは天明七年(一七八七)住持覚誉が京都仁和寺に永院室兼帯(寺格の称号)上申する時に記したもので、貞観年中(八五九―八七七)に本覚大師(益信)が草創、後堀河天皇の代に円祐律師が仁和寺の西院流を広めたという伝えに由来する(林光寺文書)。覚誉の上申に根拠はないが、天正一九年(一五九一)一一月の徳川家康をはじめとする朱印状が現存し、朱印寺領は一〇石。


林光寺
りんこうじ

[現在地名]鈴鹿市神戸六丁目

真言宗智山派、山号金井山。本尊木造千手観音立像(国指定重要文化財)は平安後期の作で秘仏のため保存状態は良好である。毎年八月一〇日の未明に限って開扉される。寺伝によれば聖武天皇勅願所として天平一二年(七四〇)開基


林光寺
りんこうじ

[現在地名]水戸市酒門町

善重ぜんじゆう寺と光園こうえん寺の間にある。真宗大谷派。「東茨城郡誌」に「文禄二年水戸市上市寺町に建立す。後年にいたりて現地に転ず、浄了法師の開基にして、本尊に阿弥陀如来の画像を安置(中略)華輪山林光寺と号す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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