株式譲渡(読み)かぶしきじょうと

百科事典マイペディアの解説

株式譲渡【かぶしきじょうと】

株主権を契約により移転すること。原則として株主は自由に株式譲渡できるが,外国資本その他の介入を防止するため,1966年改正の商法は,会社は定款により譲渡を制限し得るとし,現在では譲渡制限の定めのある種類株式を発行することもできる(会社法108条)。このほか権利株,自己株式,日刊新聞紙発行会社の株式等は譲渡・取得を制限される。譲渡方法は,従来は株券に裏書・交付するか,株券に譲渡証書を添付して交付するかであったが,同改正商法は株券の交付のみに簡易化した。会社に対する譲渡の対抗要件は譲受人の氏名・住所の株主名簿記載(名義書換え)である。→株式保管振替制度
→関連項目株券株式株式買取請求権株主記名株券

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M&A用語集の解説

株式譲渡

株式を相手方に譲渡することで経営権を譲渡する方法。会社名や会社が持っている債権債務、契約関係等は全て引き継がれるため、対外的には株主が変わった以外に大きな変化はなく、取引先や従業員が安心できるようなしっかりとした相手先が買い手企業となった場合、しかるべき引継ぎがなされれば事業がそのまま承継できる可能性が高いといえる。個々の契約の移転手続きが不要であるため、数ある買収手法のうちでも最も簡便な手法といえる。ただし売り手企業を丸ごと引き継ぐため、予期せぬ簿外債務などが発覚した場合、高い買い物となるリスクがあるため、M&A前の事前調査 (デューデリジェンス) が必要となる。財務内容が健全でオーナーが株式の大半を所有している場合は株式譲渡がよいといえる。中小企業のM&Aでも最もポピュラーな手法である。

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