梶原氏(読み)かじわらうじ

世界大百科事典 第2版の解説

かじわらうじ【梶原氏】

鎌倉景政,あるいは鎌倉権大夫景通を祖とする桓武平氏鎌倉氏の一族で,鎌倉への入口にあたる相模国鎌倉郡梶原郷を本拠とした在地武士。大庭氏,長尾氏などとは同族にあたる。系図により多少の異同があるが,景通の子景久が梶原に住んで梶原太郎と称したのに始まるといわれる。源頼朝を石橋山で救ったことで著名な梶原景時は,景久の孫景清の子とも,景政の孫景長の子とも伝え,彼とその子息景季が頼朝に従って平氏追討に活躍したことで,鎌倉幕府内に一族の地位を築いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

梶原氏
かじわらうじ

各地にこの氏を称する家があるが、多くは、相模国(さがみのくに)鎌倉郡梶原郷(神奈川県鎌倉市)よりおこった桓武平氏(かんむへいし)鎌倉氏流の梶原氏(景通(かげみち)またはその子景久(かげひさ)を始祖とする)に出身を求める。景久の曽孫(そうそん)(一説に孫)景時(かげとき)は草創期鎌倉幕府の重職につき、長子景季(かげすえ)も宇治川(うじがわ)の先陣争いで武名をあげたが、源頼朝(よりとも)の死後幕府を追われ、1200年(正治2)正月、駿河国(するがのくに)狐崎(きつねがさき)(静岡市)で父子ともに戦死した。しかし景時の孫のなかに滅亡を免れた者があり、彼らはのち許されてふたたび幕府に出仕し、各地の梶原氏を称したと思われる。[杉橋隆夫]

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