20世紀日本人名事典 「森下雨村」の解説
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…1920年,博文館から創刊された推理小説中心の娯楽誌。最初は青年向け教養誌をめざしたが,海外推理小説の紹介が読者に歓迎されると,編集長森下雨村は日本での推理作家の養成を図り,江戸川乱歩,横溝正史,小酒井不木,甲賀三郎,夢野久作ら日本の推理小説に一時代を画した作家たちを発掘した。昭和前期には横溝正史が編集長をつとめ,独特のモダニズム調で親しまれ,小栗(おぐり)虫太郎,木々高太郎,久生十蘭らを紹介した。…
…これらの作家はもちろん推理小説的作品だけを書いたわけではないが,後に日本最初の推理小説作家と呼ばれた江戸川乱歩,横溝正史(1902‐81)らは,上記の作品によって大きな刺激を受け,とくに怪奇,幻想の特色を受け継いだのであった。 1920年1月に創刊された雑誌《新青年》は,編集長の森下雨村の好みもあって,はじめから海外探偵小説の翻訳・紹介をその特色としたが,同時に新人の創作を募集した。これに応じて投稿され,1923年4月号に掲載された江戸川乱歩の短編《二銭銅貨》は,日本推理小説史上画期的な作品で,以後彼は名作を次々と発表,日本において〈探偵小説作家〉と呼ばれることのできるものの第1号であると同時に,第一人者とも認められるようになった。…
※「森下雨村」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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