森重文(読み)もりしげふみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「森重文」の意味・わかりやすい解説

森重文
もりしげふみ
(1951― )

数学者愛知県生まれ。1973年(昭和48)京都大学理学部数学科を卒業。同数学科助手、アメリカのハーバード大学助教授、名古屋大学理学部助教授を経て、1988年同教授となる。1990年京都大学数理解析研究所教授となり、同年に、連立方程式で表された三次元の代数多様体性質調べ、これ以上簡単にできないという「極小モデル」空間の存在を証明したことにより、日本学士院賞、アメリカ数学界の最高栄誉のコール賞、数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞した。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「森重文」の意味・わかりやすい解説

森重文
もりしげふみ

[生]1951.2.23. 愛知,名古屋
数学者。 1973年京都大学理学部数学科卒業。同大学院修士課程修了後,75年同大助手。 77年から3年間ハーバード大学助教授,帰国後名古屋大学理学部講師となったが,81年再渡米,プリンストン高等科学研究所に学んだ。 82年名古屋大学理学部助教授,88年教授。この間コロンビア大学客員教授もつとめた。 90年京都大学数理解析研究所教授,91~93年ユタ大学研究員。複雑な連立方程式で表現される3次元代数多様体の構造を調べ,これ以上簡単にできない「極小モデル」空間が存在することを独創的な理論で解明した。 90年日本学士院賞,コール賞,フィールズ賞を受賞し,文化功労者となる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森重文」の解説

森重文 もり-しげふみ

1951- 昭和後期-平成時代の数学者。
昭和26年2月23日生まれ。ハーバード大助教授をへて,昭和63年名大教授,平成2年京大教授となる。同年「三次元代数多様体の極小モデルの存在証明」で日本人として3人目のフィールズ賞。同年「代数多様体の分類理論の研究」で学士院賞(飯高茂,川又雄二郎との共同研究),文化功労者。16年「高次元双有理幾何学理論の建設」で藤原賞。愛知県出身。京大卒。

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百科事典マイペディア 「森重文」の意味・わかりやすい解説

森重文【もりしげふみ】

日本の数学者。京大理学部卒。京都大学数理解析研究所教授。3次元多様体の研究により,1990年フィールズ賞。1990年文化功労者,1998年日本学士院会員。
→関連項目国際数学者会議

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367日誕生日大事典 「森重文」の解説

森 重文 (もり しげふみ)

生年月日:1951年2月23日
昭和時代;平成時代の数学者

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