植毛術(読み)しょくもうじゅつ

百科事典マイペディアの解説

植毛術【しょくもうじゅつ】

人工毛を移植する方法をさす場合もあるが,主として無毛の部分に他の部分の生毛を移植する方法を意味する。陰部無毛症,瘢痕(はんこん)性脱毛症ハンセン病で脱落したまゆ毛などに行う。ただし,自家移植,すなわち本人の毛の移植以外はできない。かつては毛幹のみの移植も行われたが,拒絶反応によって脱落するため,現在は硬毛を含んだ皮膚を移植するため,植皮術とほとんど同じ。
→関連項目移植毛生薬無毛症

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世界大百科事典 第2版の解説

しょくもうじゅつ【植毛術 hair transplantation】

脱毛の治療の一つとして行われる手術療法。主として頭髪や眉毛の瘢痕(はんこん)性脱毛に対して行われる。かつては毛幹のみの挿入も行われたが,拒絶反応などによって毛幹が脱落してしまうため,現在は硬毛を含んだ自己の皮膚を移植することによって植毛する。したがって,植毛とはいっても,植皮にほかならない。毛の生えた頭部の皮膚を採取し,毛根部を傷つけないようにして,一本一本にばらして植えつける皮膚柱植毛(単一毛移植)と,硬毛を有する皮膚そのものを移植する有茎皮膚移植などの方法がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

植毛術
しょくもうじゅつ

頭髪、まゆげ(眉毛(びもう))、まつげ(睫毛(しょうもう))、陰毛などの欠損を有毛部から採取した毛で補う手術。通常皮膚片に毛根を含めて移植する方法が用いられるが、剛毛を生着させるためには普通の植皮術とは異なるくふうが必要である。[水谷ひろみ]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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