椛島(読み)かばしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「椛島」の意味・わかりやすい解説

椛島
かばしま

長崎県五島列島(ごとうれっとう)の南西部にある島。五島市に属する。面積8.75平方キロメートル。かつては椛島村をなした。全島玢(ひん)岩からなり、東に致彦(いたひこ)山(326メートル)、南西に番(ばん)岳(264メートル)があり、海岸には海食崖(がい)が発達している。本竈(もとがま)や伊福貴(いふき)地区は地下(じげ)と称する在来仏教徒で主漁副農が多い。島内に散在する小集落は、居付(いつき)と称するキリシタンの純農村である。島の電気は1968年(昭和43)以来、福江の発電所から海底ケーブルを利用して送電されている。人口217(2009)。

[石井泰義]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「椛島」の意味・わかりやすい解説

椛島
かばしま

長崎県五島列島福江島北東約 12kmにある島。樺島とも書く。旧村名。 1957年福江市,2004年8月五島市編入。天見ヶ浦の地峡部を境に北の本窯 (もとがま) と南の伊福貴 (いふき) の二つの集落に分かれる。かつてイワシの揚繰 (あぐり) 網漁業で栄えたが,現在は沿岸漁業の島で,西方久賀 (ひさか) 島の農主漁従とは対照的である。福江島との間に定期航路がある。面積 8.76km2。人口 278 (2000) 。

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デジタル大辞泉プラス 「椛島」の解説

椛島

長崎県五島市、五島列島の南西部にある島。「かばしま」と読む。福江島の福江港の北東約16キロメートルに位置する。面積約2.36平方キロメートル。平家落人が住み着いたのが定住の起源とされる。のちにキリシタンが移り住み、山間の土地を開墾して畑をつくった。かつてはイワシ漁で栄えたが、現在は沿岸漁業が中心。

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