(読み)クヌギ

デジタル大辞泉 「櫟」の意味・読み・例文・類語

くぬぎ【×櫟/×橡/×椚/×櫪】

ブナ科の落葉高木。山野に多く、樹皮は暗灰色で裂け目が多い。葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。5月ごろ、雄花雌花とが咲く。2年目の秋に球状どんぐりがなり、食べられる。材は炭やシイタケ原木に、樹皮・実は染料に使われる。つるばみ。くのぎ。くにぎ。 花=夏 実=秋》
[補説]「椚」は国字

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精選版 日本国語大辞典 「櫟」の意味・読み・例文・類語

くのぎ【櫟】

  1. 〘 名詞 〙 植物くぬぎ(櫟)」の異名
    1. [初出の実例]「くの木を打ち切り打ち切りくべたる燃えさしを」(出典:義経記(室町中か)三)

くにぎ【櫟】

  1. 〘 名詞 〙 植物「くぬぎ(櫟)」の古名。〔大和本草批正(1810頃)〕

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普及版 字通 「櫟」の読み・字形・画数・意味


19画

[字音] レキ
[字訓] くぬぎ・こする

[説文解字]

[字形] 形声
声符は樂(楽)(らく)。〔説文六上に「木なり」とあって、くぬぎをいう。山野に自生し、不材雑木とされる。

[訓義]
1. くぬぎ、その実はどんぐり。
2. 擽(りやく)と通じ、うつ、つく、こする。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕櫟 一比乃木(いちひのき)〔和名抄〕櫟子 伊知比(いちひ)〔名義抄〕擽 イチヒ・シヒ/櫟 イチヒノカサ・クリノイガ

[熟語]
櫟散櫟社櫟樗櫟釜・櫟
[下接語]
朽櫟・散櫟・寿櫟・樹櫟・大櫟・

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動植物名よみかた辞典 普及版 「櫟」の解説

櫟 (イチイ)

学名Taxus cuspidata
植物。イチイ科の常緑針葉高木,園芸植物,薬用植物

櫟 (クヌギ・クノギ)

学名:Quercus acutissima
植物。ブナ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物

櫟 (ヒラキ)

植物。モクセイ科の常緑低木,園芸植物。ヒイラギの別称

櫟 (イチイ)

植物。ブナ科の常緑大高木。イチイガシの別称

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