ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「武村正義」の意味・わかりやすい解説
武村正義
たけむらまさよし
[没]2022.9.28. 滋賀
政治家。 1962年東京大学経済学部卒業。自治省に入り,大臣官房調査官を経て 71年滋賀県八日市市長選に当選。任期なかばの 74年には滋賀県知事選に当選し,全国最年少知事となる。環境,文化行政などに手腕を発揮。またみずからの資産公開も行い政治の透明化につとめた。3期つとめたあとの 86年総選挙に初当選し,以後連続3回当選。リクルート事件発覚の 86年に自民党若手議員有志と「ユートピア政治研究会」を結成し,翌年研究会の有志 10人とともにみずからの「政治資金収支報告書」を発表するなど政治改革,政治浄化に情熱を傾けている。 93年6月には政治改革に対する自民党の対応に失望して同党若手議員 10人とともに離党し,「新党さきがけ」を結成,みずから代表となる。同年8月からは細川連立内閣の内閣官房長官をつとめたが,94年4月細川内閣総辞職後新党さきがけは連立を離脱。6月自民・社会2党と連立を組み,村山内閣の蔵相に就任。 96年 10月に新党さきがけの代表を辞任。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報