歯周ポケット(読み)シシュウポケット

デジタル大辞泉 「歯周ポケット」の意味・読み・例文・類語

ししゅう‐ポケット〔シシウ‐〕【歯周ポケット】

歯と歯肉の間にある隙間歯肉溝)が広がったもの。歯肉溝は健康な人で約1~2ミリの深さがあるが、歯を支える歯槽骨や、歯と歯槽骨をつなぐ歯根膜細菌に破壊されるなどにより、通常よりも深くなった状態をいう。ここにたまった歯垢しこうを放置すると歯周病原因になる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「歯周ポケット」の意味・わかりやすい解説

歯周ポケット
ししゅうぽけっと

病的に広がり深くなった歯と歯肉とのすきま(歯肉溝)。細菌などによって歯周組織炎症歯周炎)を生じ、歯槽(しそう)骨や歯根膜が破壊されることにより、歯周ポケットが形成される。治療は、病的セメント質を除去して歯周ポケット内部の炎症病巣を掻爬(そうは)する歯周ポケット掻爬術などを行う。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歯周ポケット」の意味・わかりやすい解説

歯周ポケット
ししゅうポケット
periodontal pocket

ポケットとは歯肉と歯牙との間隙のことで,深さ 2mm以内の浅いものは歯肉ポケット,歯周病のために深くなったものを歯周ポケットという。歯肉をはじめ,歯周組織に慢性炎症があるので,ポケットから出血排膿がみられる。歯根が露出し,その表面歯苔歯石が沈着する。これが炎症をさらに悪化させ,ポケットをますます深くさせる。歯周ポケットの深さは,歯周病の進行度を知る一つの目安となり,治療の成果を知る手がかりにもなるので,探針による測定が行われる。

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