デジタル大辞泉
「歴史修正主義」の意味・読み・例文・類語
れきししゅうせい‐しゅぎ〔レキシシウセイ‐〕【歴史修正主義】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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歴史修正主義
広く定着した歴史認識を独自の考察に基づき否定しようとする言動や考え方。「自国の優越性を誇示したい」との国粋主義的な欲求が背後にあると指摘する声がある。都合が良い事象だけを抜き取って特異な歴史観を再構築したり、都合が悪い史実を「でっち上げだ」などとして認めなかったりする例が見受けられる。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)や、旧日本軍による南京での虐殺は一切なかったとする言説は、これに該当するといわれる。
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「歴史修正主義」の意味・わかりやすい解説
歴史修正主義【れきししゅうせいしゅぎ】
客観的な歴史学の成果によって確定した事実を全体として無視し,自分のイデオロギーで過去の出来事を都合良く解釈したり,誇張や捏造された〈事実〉を歴史として主張する立場を批判する際に用いられる概念。第2次大戦時のナチスドイツによるホロコーストの否定や,日中戦争における南京事件そのものを存在しなかったとするような主張がこれに当たる。新しく発見された史料に基づく解釈や,既存の知識を再解釈することにより,歴史を叙述し直すことは歴史学研究が行う当然の努力であり,そうした試みについては通常この概念は用いない。
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