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気象病 きしょうびょう meteorological disease; meteoropathy

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

気象病
きしょうびょう
meteorological disease; meteoropathy

気象の変化に敏感に反応し,症状が変化すると考えられる病気。おもに悪化する場合が多い。低気圧前線が通過する際にリウマチが痛んだり,喘息の発作が生じたりするのはその例。リウマチ神経痛などは天気痛ともいう。

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デジタル大辞泉の解説

きしょう‐びょう〔キシヤウビヤウ〕【気象病】

気象の変化に深いかかわりのある病気や症状。寒波期に脳出血、低気圧のときに神経痛・リウマチ、季節の変わり目に気管支喘息(ぜんそく)の発作が起きやすいことが知られている。気候病。

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百科事典マイペディアの解説

気象病【きしょうびょう】

病状の変化が天候と密接に結びついていると考えられる病気。天候との結びつき方により次の3型に分けられる。1.低気圧性の天候に伴うもの。肺結核の喀血(かっけつ)など。

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大辞林 第三版の解説

きしょうびょう【気象病】

症状の変化が気象によって影響を受けると考えられている病気。関節リウマチ・神経痛・気管支喘息ぜんそくなど。 → 健康予報

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

気象病
きしょうびょう

気象の変化や一定の気象条件下で症状が悪化したり、発作が誘発されたりする一連の病気をいう。まずあげられるのは関節リウマチと神経痛である。これらの病気の痛みの出現や悪化が、ある気象条件下でおこりやすいことは経験的によく知られており、しばしばそれを天気痛とよぶことからも、この間の事情をよく物語っている。そのほか、気管支喘息(ぜんそく)、心筋梗塞(こうそく)、脳出血、胆石症、ベーチェット病などが気象の影響を受ける。ことに気象条件に急激な変化をおこしやすい前線(性質の違う気団の接触によって生ずる不連続な境界)の通過という条件が大きな影響を及ぼすようであり、これらの病気の発作は、いずれも前線通過の前後に比べて通過時におこりやすいことが証明されている。
 気象と病気の関係を明らかにするには、一定の地域において、対象とする病気の発生状況や経過をある期間にわたって詳細に観察し、それと並行して観測した気象条件の変動との間に関連性があるか否かを検討する。
 気象病のメカニズムに関連して、気象変化が生体にどのような影響を与えるかという問題に対して次のような説がある。(1)前線の接近(低気圧の接近)による減圧では、体内にヒスタミンまたはヒスタミン様物質が動員され、体内の水分が貯留し、平滑筋の収縮、血管の透過性、炎症反応が増強するため、気象病が誘発されるとする説、(2)気象変化が自律神経に影響を与えるため、最初は副交感神経の感受性が亢進(こうしん)、ついで交感神経の感受性が亢進するとする説、(3)気象の変化をストレスとして考え、下垂体前葉、副腎(ふくじん)皮質系が作動するためとの説がある。このような気象病のメカニズムについては今後の研究にまつところが大きい。
 一方、一定の気象条件と病気との関係が明らかな場合には、人工気象室によって逆に病気の経過に有利な気象条件(温度、湿度、気圧など)を人工的につくりだして病気の治療に応用しようという試みが、すでに関節リウマチや気管支喘息などで行われている。[加地正郎]
『加地正郎編『人間・気象・病気』(NHKブックス) ▽笠井和編『小児科MOOK14 気象医学』(1980・金原出版)』

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世界大百科事典内の気象病の言及

【生気象学】より

…中国最古の医典の一つ《黄帝内経》や,ギリシアのヒッポクラテスの著書といわれるものの中に生気象学的な記載が多くみられる。 地球上のいろいろな場所,さまざまな高さにおける肉体的・精神的な状態の変化,身体諸機能の季節変動,日変化あるいは風土順化のほかに,気温,湿度,気流,気圧,放射線,イオン,大気中の各種エーロゾル物質などの気象要素と生体との関連,また,気象要素個々の影響ばかりでなく,それらの総観的な変動に伴う生体への影響,たとえば,気象の急速な変化によって引き起こされる気象病,季節に伴う疾病状況の変動を示す季節病などは,生気象学の主要な研究対象である。また人間の健康を維持・発展させる立場から,療養地,保養地における風景,植生,地誌的な諸要素の生体に与える好影響の研究も,重要な分野である。…

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