沢住検校(読み)サワズミケンギョウ

関連語 平野

精選版 日本国語大辞典 「沢住検校」の意味・読み・例文・類語

さわずみ‐けんぎょうさはずみケンゲウ【沢住検校・沢角検校】

  1. 琵琶法師。室町末期から江戸初期にかけて活躍。虎沢検校に三味線を学び、三味線を浄瑠璃の伴奏楽器として語ることを創始したという。生没年不詳。

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改訂新版 世界大百科事典 「沢住検校」の意味・わかりやすい解説

沢住検校 (さわずみけんぎょう)

盲人の三味線音楽家。沢角とも書かれる。生没,検校登官年月日等不詳。勾当説もある。16世紀末の京都で活躍。《色道大鏡》に,沢住が浄瑠璃の伴奏に三味線を用いはじめたように記されるところから,浄瑠璃三味線の祖とされる。その門から,浄瑠璃太夫薩摩浄雲が出たとも伝えられる。義太夫節の三味線弾きの姓に,竹沢野沢鶴沢,豊沢などと〈沢〉の字がつくのは,沢住を祖とするためともいわれる。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「沢住検校」の解説

沢住検校 さわずみけんぎょう

?-? 織豊-江戸時代前期の琵琶(びわ)・三味線奏者。
浄瑠璃(じょうるり)の伴奏に,従来の琵琶にかえてはじめて三味線をもちい,浄瑠璃三味線の祖とされる。その門から薩摩(さつま)浄雲がでたとつたえられ,また義太夫三味線方の竹沢,鶴沢,野沢の沢は沢住に由来するという。沢角ともかく。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沢住検校」の意味・わかりやすい解説

沢住検校
さわずみけんぎょう

室町時代末期から江戸時代初期にかけての盲人音楽家。沢住勾当,沢角 (さわのづの) ともいう。虎沢検校から三味線本手伝承を受けたとか,初めて三味線を浄瑠璃の伴奏に用いた『浄瑠璃物語』の改修または作曲を行なったとか伝えられる。古浄瑠璃の太夫薩摩浄雲の師ともいう。

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